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お世話になります。えびすい@ALPHAです。
1月30日の午後、佐々木俊尚さん主宰Life Makersのトークイベント(バズフィードジャパン編集長古田大輔さんと佐々木俊尚さんのトークセッション)に参加してきました。
Life Makersはメンバー制で、今回たまたまビジター参加募集を知って申し込んだのでした。
>Life Makersとはなんぞや、というひとはこちら。
日本でバズメディアがはやったのは2年ほど前、なので、なんで今更なのとか思ったのがバズフィード・ジャパンに持っていたぼくのもともとの印象でした。
今回、バズフィード・ジャパン創刊編集長・古田さんのお話を聞いていてのポイント、というか何回か出てきたキーワードは、「喜んでシェアされているかどうか」、「喜んでツイートされているかどうか」。
このあたりが肝なのかなあと思いました。
そして、それを実現する上で、なるほどねっと思った事、ざっくり3つにまとめました。
1.記事のページ分割はしない。ウィンドウに文字だけ表示される瞬間をつくらない。
そしてバナー広告は表示しない。
記事に集中してほしいから、ページ分割はしない。
文字だけで飽きて欲しくないから、適度に画像を入れる。
これをクリアしている日本の新聞社発ネットメディアはありませんね。
こちら↓のサイトは、表示に気を配っていますが、バナー広告が存在しますね。
・スポットライト
・クレイジー
・ハフィントンポスト
バズフィード・ジャパンは、たしか、
広告は当面入れない、
そして、バナー広告は今後も表示しない、
っておっしゃってました。
2.データアナリストが200人。見たいデータ、分析データがすぐみれる。
エディターやライターには常に記事がどのように見られているか意識せよ、とのことで、TweetDeckでどのようにツイートされたりシェアされているか常に立ち上げてみているそうです。
そして、本社にはデータアナリストを200人擁しているとのことです。
記事をどう見られているのか、拡散した場合、どのように拡散していったのか、エディターやライターの要望に応じてすぐその分析結果が得られるそうです。
また、記事を作る際のツール類も要望に応じて開発、改変されている、とのこと。
例としておっしゃっていたのは、記事のタイトル3パターン、アイキャッチの画像2つを登録しておいて、読者には当初3x2の6パターンのうちのいずれかが表示されているんだとか。
そして、一定時間経過後に、一番クリックスルーレートが高かった組み合わせに自動で決定されるのだとか。
3.政教分離のごとく、広告と記事をわけている。
ぼくが一番関心を持ったのは、これです。
バズフィードジャパンの記事には、提灯記事やステマは一切存在しないってことですね。
こちらの、「BuzzFeed編集・倫理ガイドライン」、編集部門と営業部門との関係の項にも詳しく書かれています。
広告主と編集部のレビュー
編集部の記者は、品物あるいは商品をレビューする際に、その企業が広告主かどうかにかかわらず、最終決定権を持ちます。編集部の記者は、ある企業に関する記事内容について、その企業と仕事をしている営業スタッフと話し合ってはいけません。営業側のスタッフが編集側の記事内容について疑問や懸念がある場合、編集主幹のみと連絡を取ってください。
編集長の古田さんは、「政教分離のように」という表現をされていました。
バズフィードの営業部門(広告部門)から、その手の意向なりなんなりが伝わった時点でそれは社内ルール違反だそうです。
ガイドラインにも、「営業側のスタッフが編集側の記事内容について疑問や懸念がある場合、編集主幹のみと連絡を取ってください。」とありますね。
ネイティブアドは、今後入るそうですが、なにかネットの時代の「暮しの手帖」をみた気がしました。
(暮しの手帖はなんなのってひとは、ググってみてね)
そういう事情もあって、トークイベントの後半の質疑応答では、「マネタイズはどうするの?」とか、「どんなネイティブアドが入るのか?」といったビジネス面の質問がいくつか出ていましたが、それぞれに対して、「バズフィードジャパンに関しては職能が違うのでお答えできませんが、私が知る世間一般の情報からお答えすると」と毎回前置きして答えられていたのが印象に残りました。
以上、ざっくりと3つにまとめました。
バズフィードジャパンの登場によって、
今後のメディア勢力図がどのように書き変わるのか、書き変わらないのか、楽しみです。
しずこさん~「暮しの手帖」を創った大橋鎭子~ (暮しの手帖 別冊)