お世話になります。戎井@ALPHAです。
ぼくは週に何時間か、いわゆるパソコン教室で講師をしています。
そこでは主にIT/Web系の講座を担当しているのですが、そこでの講師はWord、Excel、PowerPointは必須で教えられるようになる必要があるのです。ぼくの場合、それに加えてAccess、VBAも担当しています。
そういうこともあって、Excel関連本はなんとなーくチェックしています。
そんな折り、ブログ飯・染谷昌利さんのオンラインサロン「ギガ盛りブログ飯」経由で加藤瑞貴さんが「大学生のためのレポート・卒論で困らない ワード/パワポ/エクセルのコツ(秀和システム刊)」を出版されたということを知りました。
今回、「ギガ盛りブログ飯」経由で秀和システムさんから恵贈いただきましたのでレビューいたします。
さて、本書を読んで感じたことなど、要点はこちら。
文系大学生に的を絞った構成、内容でスッキリしている
ちまたには、パソコン初心者向け、ビジネスマン向けにパソコンの使い方、ExcelのようなマイクロソフトOfficeの使い方を説明する本があふれています。大手書店のパソコン本コーナーに行くと目移りしますね。
今回、あらためてamazonで検索してみると、そんな中、文系大学生に的を絞った本として、競合する書籍は皆無ですね。 ニッチないいところを狙ったとぼくは思っています。
こちら、本書の目次です。
Chapter 1 パソコンの操作で困らないコツ!
Chapter 2 ワードで困らないコツ!
Chapter 3 エクセルで困らないコツ!
Chapter 4 パワーポイントで困らないコツ!
Chapter 5 オンライン授業やオンラインストレージで困らないコツ!
今転記していて気付きましたが、チャプターのタイトル、全て「!」で終わってるのですね。
元気だ。
本題に戻りますが、パソコンでの操作を効率化する操作からはじまり、ワード、エクセル、パワーポイントの必要最低限のコツ、そしてコロナ禍によって主流になってしまったオンライン授業にまつわるコツの順に詳解されています。
パソコンを何に使うかは、文系と言っても学部によって大きく違う部分はあると思いますが、共通部分が簡潔に取り上げられていると思います。
コピペとは。ショートカット大事
冒頭の、「Chapter 1 パソコンの操作で困らないコツ!」2項目目からはショートカットカットキーの説明です。まずは、ウィンドウの切替。そして、3項目目は「ショートカットキーを使いこなそう」です。
ここで「コピペ」が登場します。
パソコンやインターネットを使って仕事をしてきたおっさん、おばさんたちにとって「コピペ」という言葉はなんの不思議も違和感もない言葉になっています。しかし、これからパソコン、インターネットに慣れていこうとする若い世代はまったく違うのです。
コピーしてペーストするから「コピペ」という省略語が生まれたのをおっさん、おばさんは知っています。 しかし、「コピペ」という言葉を先に耳する世代にとっては、まったく意味不明なんですね。
某パソコン教室で習いにくる若者にコピー&ペーストを教えるときに聞いてみるのですが、一定数「コピペ」という言葉を知らない、言葉の意味を知らない若者がいるのです。
「吉野家コピペ」や dic.nicovideo.jp
「YAMAHAのコピペ」までも頭に浮かんでくる世代と一緒にしちゃいかんのです。
さて、本題に戻ります。
ショートカットキーを積極的に使えと言わないと、なにかズルしているように感じるのか使わない人も一定数いるようですし、この冒頭でショートカットキー重要視は、良い視点だと思います。
蛇足かも知れませんが、コピペのショートカットは「Ctrl + C」&「Ctrl + V」です。 Macだと「⌘ + C」&「⌘ + V」です。
目次作成、引用文献、図表番号を詳解
社会人になると、ほとんどの人のワードの使い道は、A4一枚の送付物の添え状、案内状、複数ページ物は議事録、覚え書き、契約書程度なんじゃないだろうか。
長文の論文、報告書をワードで書く必要がある仕事をしている人は比較的少数なのではと思います。個人的想像ですが。
なので、ワードでの目次作成まではなんとか知っていても、引用文献、図表番号のいれかた、編集の仕方を知っている人は少ないのではないだろうか。実際に使う機会も少ないだろうし。
一方、大学生はレポート、論文を書かなくてはならない。 ワードの目次作成、引用文献、図表番号は押さえておかなくてはならない機能だろう。
おっさんのぼくとしては、昔語りになっちゃうのだけど「目次作成、引用文献、図表番号」がソフトウェアでするっとできるようになったのは、1990年代初頭のQuarkXPressやPageMakerぐらいからじゃないだろうか。 パソコンも学生一人一台じゃなくて、ソフトウェアも高価だったのでほとんどの人は手作業で編集していたんじゃないかなと思う。
今は、執筆するのにめっちゃいい環境が揃っているとおもう。
さて、本題にもどって、目次作成、引用文献、図表番号を詳しく説明している点を特筆しておこうと思った次第。
まとめ
まとめると、文系大学生に的を絞った好著だと思います。 入学時のガイダンスで配っても(1年生に強制的に買わせても)おかしくない内容です。
で、大学生目線の本書を書いたのは誰なんだ、なのですが小学生の頃から”てんび〜”というハンドルネームでブログを書いている現役の立教大学生なのです。
この方です。
もしかしたら、彼はぼくより稼いでるんじゃないかな。 末恐ろしいです。
以上。
大学生のための レポート・卒論で困らないワード/パワポ/エクセルのコツ
- 作者:瑞貴, 加藤
- 発売日: 2020/11/12
- メディア: 単行本
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