お世話になります。えびすい@ALPHAです。
とあるところでWeb制作を指導したり、WEBサイト作ったほうがいいのかどうかの相談にのったりしているので、この分野の本が気になったりします。
そんな折、狩野祐東さんに10月27日発売の著作、「いちばんよくわかるHTML5&CSS3デザインきちんと入門」の見本誌を頂いたので、感想もしくはこの本のポイントを書いてみます。
前作は高評価
「スラスラわかるHTML&CSSのきほん」を2013年5月に出版されていてAmazonのカスタマーレビューも結構高評価です。
当時はまだHTML5が公式に改定(勧告)される前なので「HTML」でした。本作は、HTML5とCSS3の改定に際して新たに執筆したのだそうです。
Webの前提知識の説明が丁寧
このジャンルの本、初心者対象の本はHTMLとCSSの説明に重点を置くあまり、「http」って何とか、画像ファイルの「.jpg」「.png」「.gif」って何が違ってどう使い分けるのかといったところの説明があっさりしすぎの本がままあります。
本作は、その点、必要最低限の情報を平易な言葉で説明しています。
取り上げる点にメリハリが利いている
HTML5になって追加された要素や属性はたくさんあるのですが、初心者にターゲットを絞っているので、混乱しないように、苦痛に思わないように、取り上げる点も最初のステップで必要なことに絞っています。
HTML5本だったら必ず触れるであろうarticle要素やsection要素の説明、日付系統のform属性なんかは、ばっさり削っています。
これから本を買って勉強しようかなという初心者の方のために補足しておくと、これ、重要なことをとばしているということではなくて、初心者の方が最初に身に付けるべきこととして優先順位をつけているという意味です。
さらにきっちりと身に付けようと思ったら、その時点で中上級向けの次の本を買うなり、都度ネットでググるなりしたらよいと思います。
Flexbox + スマホ対応を丁寧に解説
ばっさり削っているものもある一方で、これからレイアウトで主流になるであろうFlexboxでのレイアウトとそれを用いたスマホ対応(レスポンシブといいます)は、2章を割いて丁寧に解説しています。
同じ初心者向けの本とくらべて、このあたりは本作の一番のオススメポイントかなと思います。
P.268の「note」は必読
ここに書かれている情報って、初心者は学ぶ前に知る機会がなくってあとから薄々気づく情報なんですね。
いわゆる、最近の動向とか現場の事情とかいうやつです。
大手の一般の人向けPCスクールなんかだと、そんな動向お構いなしにAdobeのIllustratorやPhotoshopもきっちり学ぶ必要があるような方向に持っていかれて、となったりします。 1章の後にここを読んでもいいくらいです。
どうでもいいこと
著者近影がいくつか本文の中にちりばめられています。
見つけたら、ああこの人が書いてるんだと嘆息してください。
すいません、どうでもいいことでした。
まとめ
Webサイトの制作は、用途も技術分野もかなり広くなって、昔のように「これ一冊でホームページを作ることが出来る」という時代でなくなりました。
本作を読了しても、第一線の制作者となるにはまだまだ身に付けることがあります。
そんな状況にあって、最初の1冊目としてはオススメの本ではないかなと思います。
- 作者: 狩野祐東
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2016/10/27
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