Illustratorビギナーに贈る役立たないかもの豆知識３つ

お世話になります。えびすい@ALPHAです。

美術系の専門学校や大学を出た人、きちんと系統立てて学んだ人はご存知だと思います。
でも、我流や会社で使い方を教わってやってきた人、紙の仕事はほとんどないWebデザイン系の人だと、知らないんちゃうんかな、という豆知識３つ書きました。
3つ目は、なんか中途半端だけど、PhotoShopだともうちょうい威力を発揮するんですが...。

環境設定の「単位」にある「歯」って？

Illustratorの「環境設定」→「単位」を開いてみてください。

そしてドロップダウンリストをどれかクリックしてみてください。
「歯」ってありますね。
なんのことかわかりますか？

これ、デジタルになる以前「写真植字機」が使われていた時の長さの単位です。 字送り、行送りなど長さの単位として、使われていました。
１歯は0.25mm、4歯で1mmでキリがいい単位です。
そして、「文字」のところのドロップダウンリストを開いてみてください。
ここには、「歯」がなくて「級」がありますね。
長さは同じで、１級は0.25mm、4級で1mmです。 こちらは、文字のサイズの指定として使います。

なぜ単位あたりの長さが同じなのに名前は違うのか。

それは、「歯」は写植機の文字送りの歯車の「歯」からきていて、「級」は1mmのQuarter(4分の１)からきており、由来が違うからです。
「級」は日本独自の単位で、「級」は「Q」の当て字です。

これ以上のうんちくは、ググってくだされ。

CMYKのKってBlackのK？ KuroのK?

これ、社会人になってソフトの使い方メインで教わった人は知らないんじゃないだろうか。
たまに、青(Blue)とまぎらわしから「BlackのK」にしたとか、「Kuro(黒)のK」からきていると教える人いるみたいだから、気をつけて。
答えは、Key Plateの「K」です。
インクを使って紙に印刷するとき、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの４色(版)で印刷します。
このブラックを使う４つ目の版、罫線を引いたり、写真を囲む線などにも使いKeyになるから、KeyのPlateと言うそうです。

これ、Wikipediaから参照されていた書籍のCMY...K?っていうところです。

まとめると、CMYKの「K」って何？と聞かれたときは、「Key Playte」。
Kって何色？って聞かれたら「Black/黒」、と答えるのが正解です。

ツールパネルのショートカットキー

一番見やすくて埋め込み可だったので、こちらを持ってきました。

１ページ目にツールパネルとその名称が並んでいます。

ツールのショートカットの由来の話です。
各ツールを表す英単語をイメージできたら、ショートカット（ツールの切り替え）を覚えるのが少し楽になりますよ、ということです。

ツール名	英語表記	ショートカット
ペン	Pen Tool	P
ブラシ	Paint Brush Tool	B
ハンド	Hand Tool	H
タイプ	Type Tool	T
グラデーション	Gradient Tool	G
ズーム	Zoom Tool	Z

これくらいだと、カタカナ英語からすぐに連想できるので覚えやすいと思います。タイプはテキストの（T）と覚えてもいいかも。

そして、このツールパネル、この考え方はPhotoShopでも当てはまり、かつ、PhotoShopのほうが連想しやすいツールが多いです。イラレとフォトショ、両方使っている人は一石二鳥なので覚えましょう。

結果としては、あまり役に立たないというよりは、微妙に役に立つって感じでしょうか。
タイトルに偽りありだけど、許してください。

以上

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