えびすい@ALPHA公式ブログ

Googleマイビジネス&Webマーケティングと高田馬場に関して綴る雑記ブログです。

磨崖仏・濡れ地蔵がネットで適当に扱われているので整理してみた

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Googleマイビジネス、ローカルSEO専門家・えびすい@ALPHAです。

この夏、奈良県宇陀市に帰省しました。

実家からちょっと歩いたところ、室生ダムのほとりに通称「濡れ地蔵」という地蔵菩薩があります。

ポケモンGOのゲーム上でポケストップになっており、でも、場所がずれているなあと思ったのをきっかけに、検索してつらつら調べてみると、このお地蔵さんに興味持った人がお地蔵さんにたどり着けないかも、な状況でした。

なので、本来しかるべき機関が整理するところを、差し出がましいですが部外者のぼくができる範囲で整理してみました。

いっぺんに書くとややこしいので、3つの記事に分割し、それぞれ単独で読んでも意味がわかるようにしてみました。

1つ目

インターネット上の磨崖仏・濡れ地蔵の情報に関して。
どのあたりが「適当に扱われている」のかあげてみました。

blogs.alpha-com.co.jp

2つ目

Googleマイビジネスの情報を、濡れ地蔵を訪れる人の視点で修正依頼をかけてみました。

blogs.alpha-com.co.jp

3つ目

濡れ地蔵の検索結果の一つ一つがいまいちなので、過不足無くまとめた濡れ地蔵の紹介記事を書いてみました。
おそらく濡れ地蔵の管理者であろう独立行政法人・水資源機構さんの次、2位、3位くらいの表示を狙っています。

blogs.alpha-com.co.jp

※この記事をアップした翌日(8/16)の順位です。5番手6番手にきてました。

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おまけ

観光情報のネット上での整理の仕方、わからなかったら相談してください。
ミラサポで専門家登録しています。

blogs.alpha-com.co.jp

以上です。

濡れ地蔵(磨崖仏・奈良県宇陀市)の検索結果が適当すぎて笑えない件

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Googleマイビジネス、ローカルSEO専門家・えびすい@ALPHAです。

帰省した折りに、ポケモンGOを立ち上げてみたら、近場の隠れた名所「濡れ地蔵」がポケストップになっていました。

…でも、場所が微妙にずれているよ、って気になってそのついでにインターネットでも調べてみたらいい加減すぎるなあと思ったのでこれを書いています。

なぜこんなローカルなことをあーだこーだ言っている理由は、こちらを読んでみてください。

blogs.alpha-com.co.jp

では、どこが適当なのか指摘していきます。というかここが間違っています。

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それでは順に。

所在地が間違っている

Googleマイビジネスで登録されている宇陀市室生大野3846は、室生ダムの管理事務所なのです。
ダムの中にある地蔵なので、管理者としての住所は間違っていませんが、地蔵の有る場所ではないです。
すごく当たり前のことをいいますが、ダムは大きいのです。

この地番は、実際の濡れ地蔵さんの所在地から車でも10分以上かかる場所です。↑の地図上ではダム湖の右上に堰があり、そこに管理事務所があります。
車でもと言いましたが、実質他の交通手段はありません。
それ以外だと、気合いの入ったハイキングか自転車、バイクでのツーリングをお勧めします。
(比較的近くまで行く奈良交通の路線バスがありますが…。本数的にも停留所的にも、観光には不向きです。)

登録されている写真がカオス

これ、宇陀市のGoogle+アカウントを利用して登録しているのだろうか。

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地蔵さんの写真はこれで間違いないのだが、それ以外がひどい。
だいぶ離れたところにある団地の公園の滑り台? だいぶ離れたところにある大野寺、室生寺、かなり離れたところに有る図書館と病院の写真?

濡れ地蔵さんの有る場所はダムの中です。

宇陀市はネットで情報提供するつもりがないらしい

ダムの中にあるのでダムを管理する独立行政法人・水資源機構「木津川ダム総合管理所」のページ内に案内記事があります。

www.water.go.jp

濡れ地蔵さんの隣には「榛原ふれあい広場」という場所があります。 宇陀市としては、この広場のここの紹介ページで

公園南東には「濡れ地蔵」に続く道があります

とあるのみです。

宇陀市/榛原ふれあい広場

一応、宇陀市の名誉のためにあげておくと、現地には宇陀市による解説板が設置されています。

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せっかく取り上げてくれているブログも間違っている

山辺(やまべ)濡れ地蔵磨崖仏

これ、いい写真を掲載されていますが、所在地が間違っているのです。 濡れ地蔵がある場所は、「山辺三(やまべさん)」といいます。三は地番ではないのです。 なので、山辺三(やまべさん)濡れ地蔵磨崖仏と書くのが正しいです。

濡れ地蔵魔崖仏 - 奈良の名所・古跡

これ、本文はちゃんと「磨崖仏」となっているのになぜお題は「魔崖仏」なんだろ。
「まがいぶつ」で変換させても魔崖仏とは変換されないからあえてそう表記したのか。
謎だ。
ちなみに、磨崖仏(まがいぶつ)とは、自然の岸壁や露岩、転石を削ってできた仏像です。

切り出した石を削ってできた仏像で、移動できるものは石仏と呼ばれます。

最後に

間違いをあげてみました。

この現状をもとに、Googleマイビジネス登録情報の修正依頼をしてみます。

その過程はこちらをごらんください。

blogs.alpha-com.co.jp

以上。

Googleマイビジネス修正提案方法・濡れ地蔵の情報を修正提案してみた

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Googleマイビジネス、ローカルSEO専門家・えびすい@ALPHAです。

濡れ地蔵ブログ3部作の2つ目です。

濡れ地蔵に関してはこの記事をどうぞ。

blogs.alpha-com.co.jp

濡れ地蔵の登録情報がいい加減だったので修正提案をしてみます。

どこがいい加減かは、この記事で書きました。

blogs.alpha-com.co.jp

まず最初にGoogleマイビジネス?という方へ

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検索結果の右側に表示させるための仕組みです。Googleが提供しています。

Google マイビジネス

適切に登録しておかないと、スマホ利用者には致命的になります。

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「経路案内」を押すと濡れ地蔵の場所まで案内してくれると思ってしまいますが、現時点では車で10分以上離れたダムの管理事務所に連れて行かれます。

「電話」をタップすると宇陀市役所の代表番号にかかります。

通じるのは開庁時間(午前8時30分~午後5時15分)のみ、それ以外や土日は警備室につながります。
たぶん、宇陀市には月金の8時半から5時過ぎまでしか観光客が来ないんです。

それでは修正提案をします

「情報の修正を提案」をクリックします。

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すると、各項目の右端に鉛筆マークが現れます。

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鉛筆マークをクリックすると、編集可能状態になります。

編集作業は匿名ではできません。Googleアカウントにログインしていなければ、ログインするように促されます。

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修正に関して、自分の管轄のお店や施設で所有の確認がとれていると、その場で表示が更新されます。 そうでなければ、審査があり、内容が妥当だと修正されます。

修正の提案内容

  • 「濡れ地蔵」を「濡れ地蔵 磨崖仏」に提案
    「濡れ地蔵」だけでは初見の人には何かわからないと思い、半角スペースを挟んで磨崖仏と入れました。他の著名な磨崖仏のほとんどが○○磨崖仏と表記しているのに倣いました。

  • 住所の修正
    ダムの管理事務所の所在地である室生大野3846を、榛原ふれあい広場の住所、榛原山辺三319に修正提案しました。
    榛原ふれあい広場のページには以下のような記載があるのであながち間違いではないと思います。 実際は、対岸なので正確には違うのでしょうが。

    公園南東には「濡れ地蔵」に続く道があります。
    宇陀市/榛原ふれあい広場

  • カテゴリ
    観光名所とも言えない規模なので「寺院・礼拝所」に修正提案しました。
    実際に、濡れ地蔵から小川を挟んで手前には 地蔵の遥拝所(ようはいじょ)がありますので。
    ただし、この遥拝所も真夏以外は水没しています。

  • 営業時間
    いつでも見ることができるので、24時間365日営業を選択しました。

  • 電話・ウェブサイト
    これはちょっと悩みました。
    観光資源としての管轄は宇陀市だと思うのですが、インターネット上ではほとんど情報を載せていません。
    ダムの管理事務所のページが検索1位で、まとまった情報を掲載しているのでウェブサイトはこちらのサイトを修正提案しました。 ただし、このページの紹介文言のほとんどは、宇陀市が現地に立てた説明板のままなのですが。

室生ダムインフォメーション ダム周辺案内 室生ダム管理所-水資源機構 木津川ダム総合管理所

この流れで、電話もダムの管理事務所に修正提案しました。
この濡れ地蔵、ダムの中に存在するからです。

最後に

さて、修正提案がどこまで通るでしょうか。

少なくとも所在地は修正が通って欲しいです。
マークの位置はあっているものの、現行の所在地はかなりはなれているので、この住所を頼りに来た人は混乱するに違いないので。

以上。

濡れ地蔵 磨崖仏(奈良県宇陀市榛原山辺三)とは

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お世話になります。えびすい@ALPHAです。

なぜ濡れ地蔵の紹介文を書いているのかは、こちらの記事を参照してください。

blogs.alpha-com.co.jp

濡れ地蔵とは

奈良県宇陀市榛原山辺三319番地にある磨崖仏(地蔵菩薩)です。

※住所が室生大野3846となっていたらGoogle Mapの間違いです。(マークの場所は正しいです)

正確に言うと、夏の渇水期には山辺三319番地にある榛原ふれあい広場の南東の端から小川(満水時はダム湖)を挟んで対岸に顔を出す地蔵菩薩です。

小川のほとりの火山岩(安山岩)を掘って作られたもので、小川の対岸に遥拝所があります。

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※遥拝所より濡れ地蔵をのぞむ。

濡れ地蔵の背後はちょっとした崖で(というか地蔵も崖の一部です)、上部から山水が滴り落ちてきたのでしょう、常に濡れていることから「濡れ地蔵」と呼ばれるようになったようです。

この場所は、1974年に室生ダムの完成により、満水時はダム湖の水中となりました。なので、水没して全く見えない時期もあります。

始終ダムの水に浸かっているから「濡れ地蔵」という訳ではないです。

濡れ地蔵の由来

宇陀市役所による現地案内板より全文引用します。

「濡れ地蔵」

古くは背後の山から水を引いて、この地蔵菩薩に注いでいたというので、俗に濡れ地蔵と呼ばれている。この像は、左手に宝球、右手に鎖杖を持った半身彫の立像で、舟型に掘りくぼめているのが光背の部分である。

背部の右側に「建長六年甲寅八月十五日建」と二行に陰刻されているので、鎌倉時代の造立であることが知られている。蔵の左右には各一体十王の立像と地蔵分身の肖像が陰彫されている。

※建長六年甲寅八月十五日とは、西暦1254年9月28日。

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こちらが案内板。

濡れ地蔵にまつわるリンク集

  • 独立行政法人 水資源機構 木津川ダム総合管理所が室生ダムインフォメーションとして濡れ地蔵を紹介しており、PDFで「室生ダム貯水位と、濡れ地蔵の出没の関係図」を提供しています。
    http://www.water.go.jp/kansai/kizugawa/muro/guide/pdf/20160304_muro_nurejizo.pdf
    興味深いのは、よほどの渇水状態でないと濡れ地蔵の足下に行けないということ。
    ぼく自身、この近辺出身ですが足下まで行ったのはこの夏が初めてです。

  • 室生ダム貯水位もリアルタイムで提供されています。
    水資源機構 関西支社

  • いくつか濡れ地蔵を紹介しているページが有りますが、こちらのページの写真が一番詳細に濡れ地蔵を撮影しています。完全水没の写真もあり。
    濡れ地蔵のサイズ、高さ184cm、像高136cmとあります。
    おそらくこのページを書いた方が実測したか、ここで言及されている大田古朴氏著「大和の石仏鑑賞」(綜芸舎)から引用されたのでしょう。
    このサイト以外の紹介ページでサイズを紹介しているのはこちらのページを参考にしていると思われます。
    山辺(やまべ)濡れ地蔵磨崖仏

大和の石仏鑑賞 改訂

大和の石仏鑑賞 改訂

オリジナルフォト

ぼくが撮った写真も載せておきます。

案内板を超えて、遥拝所、濡れ地蔵(画像の中心少し左あたり)。
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コンクリートの飛び石と濡れ地蔵。
飛び石ができたのはまだ最近ではないかと思う。
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濡れ地蔵から遥拝所を見た図。
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室生ダム・赤人橋から額井岳。(濡れ地蔵の場所からかなり離れています。)
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以上。